トラックエフェクトの処理は、リアルタイムエフェクトとノン・リアルタイムエフェクトの2種類がある。 リアルタイムエフェクトは、トラック内のオーディオ・データを変えずに、再生中にパラメーターの設定を変えることができる。ただし、 たくさんのエフェクトを全トラックに使うと、CPUに負荷をかけ、途中で再生が止まったり、最悪の場合 SONAR 自体がダウンすることもあるので注意すること
各トラックごとに複数のエフェクトを使いたい時やトラック全体ではなく、オーディオ・クリップの一部だけにエフェクトをかけたい場合は、ノン・リアルタイムでかけると、CPUの負荷を下げることができる。 ノン・リアルタイム(破壊)エフェクトは、オーディオ・データそのものが変更されるので、エフェクトの設定を変えたい時、あるいは使用中のエフェクトを取り消し、違うエフェクトを使いたい場合、「元に戻す」か、オリジナルデータをコピーしたものを復帰させる必要がある。
その他に、センドバスにリアルタイムエフェクトを割り当てれば、複数のトラックに一度にエフェクトをかけられ、CPUを効率良く使うことができる。全トラックの編集後にエフェクト処理を行う場合などに良い。
さて今回は、複数のトラックにそれぞれ違うエフェクト処理をかけようと思うので、トラックビューもかなり煩雑な感じになる。 そこで最初に、リズムトラックを作成したVELOCITYドラムサウンド…バスドラ・スネア・ハイハット・タム…をそれぞれ別チャンネルでマルチアウトにして、各パートにエフェクト処理を施すことにする。
まずはVELOCITY画面上の各パッドにある下図の部分を(かなり小さくてやりにくい!…)デフォルトでは [m] となっているので、クリック&ドラッグしてチャンネル設定をする。チャンネルは m ~ 5 までとなっている。
同じ数値を設定すれば、同じチャンネルへ送出されるので、Kick を2 Snare を3 HiHat を4 シンバルとタムはひとつにまとめて5とし、複数トラックへそれぞれ出力して、別々にエフェクト処理をする。
次に各チャンネルをパラレルにするために、新規にオーディオトラックのみを挿入する。ウィンドウメニューの「挿入」ボタンから「複数トラックの挿入」をクリックするか、または、トラックペインの何もないところで右クリックすると、設定メニューが起動するので必要な分のトラック数を指定してOKを押す
複数トラックが挿入されたら、各オーディオトラックをダブルクリックして「トラックのプロパティ」メニューからインプットチャンネルを設定する。各チャンネルは Left Right Stereo を選択できるようになっている。出力チャンネルの対応は、下図のようになっているので以下を参考に設定する。
各ドラムパッド出力チャンネルとの対応は下記のようになっている。
リアルタイム・エフェクトを使用する場合は、下図のようにする。トラック選択またはトラックインスペクタのFXフィールドを右クリックして使用するエフェクトを選択する。基本的なエフェクト処理は、EQ→COMP/Gate→Dly/Rev等の順にかけると良い。
ノンリアルタイム・エフェクトは、クリップを右クリックして下のように選択メニューからエフェクトを選ぶ。トラックにたくさんのエフェクトを使用したい時やクリップの一部分だけに効果をかける場合に向いている。例えば、ボーカルの終わりにディレイをかけたい場合は、アルペジオ作成の要領でクリップを分割して、エフェクトをかけたい部分だけにしてから使用すると良い。
大まかな使い方が理解できたら、マルチパートにした各トラックにそれぞれ違うエフェクト処理を施してみる。